優秀な上司になる人の特徴
どうもRoma(ろま)です。
いきなりだけど、ちょっと昔の話をしていい?
20代のうちは、憧れの上司に尊敬をしていた。
30代になると、自分で起業して会社のトップになり指示を出すように。
この時は「20代で憧れていた上司」像を自分に重ね、部下に指示を出していた。しかし、最初はうまくいかず自分の周りから何名も去っていった。
最初は「なんで自分の言うことを聞かないんだ」というワンマンな考えしかなかったが、1人また1人と人が離れると「俺が悪いのかな、、、」と自信を無くしてしまっていた。
当時の秘書にも相談して指摘をもらったり、周りの経営者にもアドバイスをもらった。
初めて部下を持つ経験に戸惑いながら、ゆっくり実践していくと今度は僕と働きたい人が増え始めた。そして僕もその人たちを心から信用した。
こんな経験を踏まえ、もしあなたが今の職場で部下を持つ上司の存在なら、どれか1つでも実践してもらえると今以上に信頼を集めることができるだろう。
そんな経験上や経営者からのアドバイスも踏まえ、優秀な上司になる人の特徴をここで挙げていきたい。
・あれこれさせない
結果を出せない上司ほど「あれをさせるか」と欲を出し部下の仕事を増やす。すると作業が複雑になり、中途半端な仕事が出現。さらに仕事の効率を悪くさせる。
逆に優秀な上司は今やるべき"1つの作業"に集中させ、それ以外の仕事を極限まで辞めさせる。部下の仕事を集中させる事が上司のやること。つまり仕事は”引き算”理論が功を奏す。
・意味わかる?と聞かない
これが口癖の上司。意外といる。こういう上司ほど雑な説明で1回で理解することは不可能。部下によっては萎縮して次第に上司が怖くなる。最悪は質問することも出来ない。
職場では教える側が悪くても部下が悪くなるケースが多い。自分のことだけを考えた雑な説明だから、相手に寄り添う気持ちがない。で、最後に「意味わかる?」と得意げに聞く。
昔こんな上司のもとで仕事をしたことがあるけど、毎度のように「意味わかる?」しか言わない。これって説明がヘタなのを隠すために、相手に理解をさせようとして言う言葉。この説明で意味わからなかったらお前はバカだ。と周りに知らせたい。そう言う時ほど周りがいる場で大声で説明する。自分が頭がいいと見せびらかしたいからだ。
で、僕はこの上司から逃れることで自分の収入は急激に上がることになった。
・手抜きを考える
20代の頃、いつも仕事が速い上司がいた。「最初はどうしたら作業を省けるかだけ考えてた。ようは手抜き。正直批判もあった。でも次第に周りがやり方を真似してくるようになった」と言っていた。
上司の”ラクしたい”が仕事効率化に繋がっていた。確かにラクしたいだけを考えると仕事の手抜きとしてみられ、批判もある。しかし長期的に見ると、タスクを分散させ要らないものを省いているから余計なコストがかからない。
これを1人だけじゃなくて2人でも3人でも人数が多くなれば、コストはどんどん下がる。雑にするんじゃなく、質を落とさず早い仕事を考える。それを部下にも伝授すれば、部下はどんどんタスク処理が早くなる。
そして最初に考えてくれたあなたに自然と感謝する。
さっきの上司の話の続き。これは後で気が付いたけど、本当は家族との時間をもっと取りたかったみたい。で、おかげで僕も家族との時間が取れるようになった。
・大衆で褒める(本人がいないところで)
これはぜひしてほしい。人がいるところで本人を褒める。「この前〇〇君にすごく助かってさ〜」周りのみんなはあなたの評価を上げる。あの人(あなたのこと)はこんな気を遣える人だったんだ。となる。
そしてここまではあえて本人がいない場で褒める。で、後で周りの人から「この前〇〇さん(上司の名前)がすごく褒めてたよ。見直しちゃった」なんて言われる。本人は隠れたところで自分のことを褒めてくれることにとても喜ぶ。本人を目の前にして褒めたら、あからさまに見せつけてるように思える。「ああ、こういう人なんだな」と変に感づいてしまう。これでは上司のことを尊敬しようとは思わない。
褒めるときは本人がいないところですると効果は絶大。あなたも試してみよう。
・主導権を譲る
話の場では主導権をあえて渡してあげる。
大体の上司は上座に座り、俺の話を聞け!と言わんばかりに語りだす。そして部下はただ頷く。部下の心の中は「また自慢話が始まった」「早く終わらないかな」「この話聞くの10回目だよ」とあなたの話を真剣に聞いちゃいない。
それを、話の場の主導権を譲ることで相手に気持ちよく話してもらう。そこで絶対にやってはいけないことは「否定しない」こと。普段からそれはダメ!と否定グセがある人ほど、直さないといけない。部下の意見は会社の未来を変える。
本来は自由に発言できる場であるのに、自分が話すだけで聞き役に徹させてると、良いアイデアも出てこない。そして自分の経験談を語り気持ちよくなる。ほんと自己満の上司っている。
まずは「自由に意見を言ってみよう」の場を作り、どんな意見にも「それいいね!」と相槌をうつ。これだけで人は気持ちがいい。どんどん意見を出してくれるようになったら、まとめてみんなで良い意見を採用する。自分1人で採用するんじゃなく、これもみんなと一緒に決める。
あなたがやることは話の場をまとめることだけ。主導権を部下に譲ると、部下たちは自由にアイデアを出し合い、もっと意欲的に仕事に取り組む。当然自分たちが出した意見だから責任も取ろうとする。これが本来の仕事の取り組み。一人一人が会社の代表として意識していこう。
・残業せずに帰る
ずーっと帰らない上司。「みんな早く帰れよ〜」とは言うものの、あなたが帰らないと僕たち帰りにくいんですけど。
悟ってやれ。部下たちはあなたがいない方が仕事が捗る。そんな上司ほどいつもはいるのに肝心な時には席を外してる。余計な責任は取りたくないからだ。部下のせいにして自分だけ評価を上げる。もういなくていい存在。
それよりかチャチャっと仕事を片付けて、定時にサッと帰る。あなたが帰った瞬間みんな帰り支度をする。アフター5に楽しい予定を立ててる人ほど仕事ができる。同じように長期休暇もしっかり取ろう。上司が長期休暇を取ればみんなも自然ととる。リフレッシュしたらまた仕事に意欲が増す。こんな行動をとったあなたを模範とする。
会社だって残業代がなければコストもかからない。良いことずくめだ。会社のためを思うなら、あなたも残業なんかせずとっとと帰ろう。あなたが先陣きって行動を起こそう。
これらを実践して、僕は経営者としても活動してきた。結果、起業して2年目には年商が億を超え、僕の周りにたくさんの人が集まってきた。
ただやってみて思ったのは、20代で憧れていた上司像と、実際やってみることでは随分差があるんだなと実感した。
その一つの理由としては、会社によって組織の形態が違うのと、その像が自分に合てはまっていない場合がある。
模範とする人を真似ても、もしかしたらあなたの人間性は別のところで光るかもしれない。
リーダーシップを取る人もいれば、陰で支えるタイプもいる。あなたがいちばん輝くのはどれなのかを模索するのも必要。僕も色々試してみて良かったのが上記のものなので、あとはあなたが工夫してアレンジしてほしい。そうすれば「あなたの元で働きたい!」という人望を手にすることができる。経験を積んでぜひそんな上司になってほしい。